くじら通信…都留どうぶつ病院の院長・スタッフより

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むかしむかしあるところに

お久しぶりです、和田です!)^o^(
書いている今、台風10号が接近していまして外の様子がちょっと怖いです!(笑)
どうか、東北へのダメージが少なく済みますように…特に、青森のりんごへの被害がとても心配です。


最近の私のことですが、大学の勉強(文化人類学とか)も、趣味(洋服集めとか博物館めぐりとかとか)も充実しつつあります。

大好きな映画鑑賞も、色んなカテゴリーを見るようになったのですが、先日観てとても感動した映画は『奇人たちの晩餐会』(1998年、フランスのコメディ)です。「バカ」でおっちょこちょいなオッサンが繰り広げる惨事に終始笑いっぱなしでしたが、その中で思いやりや優しさ、大切にしたい人間関係について自分はどう向き合うのかという問いを突き付けられました。いっそのこと、Amazonで買っちゃいましょうかね…。


さて本題ですが、「日本の昔話」が自分のなかでキテます!


今は青森と岩手、そしてここ山梨の昔話の本を図書館で借りてるんですが、読むとほんとうにおもしろいですね。歴史も生活も生活様式もすべて丸わかりで、デフォルメされてる部分もあるんで注意は必要ですが、文化人類学的にはいい資料になります。
 いろいろと読んでみたのですが、青森の民話、特に津軽弁で伝えられた物語は、いざ文字に起こすと濁点が多くて読みにくい!ってことに気が付きました。普段何気なく話す方言を、客観的にみると難解で異様な響きを持っているのですが、一方で“標準語”にはない味わい(?)があって、すこし魅力的に感じました。

ここで津軽の民話の会話部分を少し紹介しますね。
 <あらすじ>
夫婦のもとに待望の男の子が生まれ、大喜びしたその夫婦は「鶴亀、松竹、椿のむすこのつぎょうツポンコ」と変わった名前を付けます。その子は大きくなって、毎日元気に近所の子どもたちと遊ぶのですが、ある時井戸に落ちてしまいました。
梯子を借りようと近所の家々を回る友達は
「鶴亀、松竹、椿のむすこのつぎょうツポンコ、井戸サ落ぢたハァ、梯子っコかしてけ」
(訳:鶴亀、松竹、椿のむすこのつぎょうツポンコ、井戸に落ちたから梯子を貸して)
と、家々を訪ねるのですが、どこの家も都合悪いことに
「わいわいわい。おめぇだぢの梯子っコ、かれできてらけんども、隣で要るテ、かれでいてしたじゃ」
(訳:あらあらあら。君たちの(必要な)梯子は借りてきてはいるんだけど、お隣さんが要るって持っていちゃったのよ~)
と、答えます。そうしてようやく梯子を持って来た時には、かわいそうなことに、鶴亀、松竹、椿のむすこのつぎょうツポンコは溺れてしまっていました。<終>

津軽版の寿限無ですよね!
きっと交易の過程で日本各地に似た物語が見られるんだと思います。

バッドエンディングの話ですが、もともと津軽地域の人たちは皮肉とか、ひねくれた冗談が好きです。きっとこのような話が、感性を育て、共通の笑いのツボを生み出していったんでしょうね。
 また、語り継がれる物語は、時として武士(などの権力機関)を風刺する機能があります。この話の背景には、圧政や服従にしびれをきらした民衆が、無駄に名前の長い武士のことを陰でこそこそと笑いあっていた、ということが関わるのかもしれませんね…。



昔話は、『定本 日本の民話』(未來社)のが簡潔で読みやすく、地方の言い回しがふんだんで、おすすめです!

ですが、私は字を読むのが苦手でして(飽きるのでずっと机にむかっていられない)、そんな時は映像に手を出します。
ぜひとも観ていただきたいのが『まんが日本昔ばなし』です!!
絵もナレーションも時間構成も、すべてが完璧です。
私の中では『大工とねこ』が強く記憶に残っています。自分ができる、精いっぱいの優しさを大工とねこが互いに与えるのですが、もの悲しさも感じますがほっこりします。


たまーにめちゃくちゃ怖いエピソードにぶち当たるのが、まんが日本昔ばなしの醍醐味です。
『飯降山』は、めちゃくちゃ怖くてトラウマになります、絶対に観てはいけませんよ♪


以上、和田の近状報告でした。
こごとって、とっちばれ
(訳:これにて、めでたしめでたし。―津軽の結びの句―)
                   
                         (和田)
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by tsuruah | 2016-08-31 13:42 | スタッフの投稿
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